ターメリックは、インド料理に欠かせないスパイスの一つであり、その鮮やかな黄色が特徴です。インドでは「ハルディ」とも呼ばれ、古くから食材としてだけでなく、伝統医療であるアーユルヴェーダにも使用されてきました。ターメリックの主要成分である「クルクミン」には、抗炎症作用や抗酸化作用があることで知られており、近年では健康食品としても注目されています。
インド料理では、ターメリックはカレーの色付けや風味づけに使われ、特に肉や豆のカレーにおいて欠かせない存在です。味自体は控えめですが、ほのかな苦味と土っぽい香りが料理に深みを加えます。ターメリックの黄色が、料理に視覚的な鮮やかさを与え、食欲をそそる役割も果たしています。
また、インドでは「ターメリックミルク(ハルディドゥード)」という飲み物が昔から愛されています。これはターメリックを温かいミルクに溶かしたもので、風邪予防や体調を整える効果があるとされています。
日本でもカレー粉や料理の色付けとしてよく使われていますが、単独での利用はまだ少ないかもしれません。ターメリックは乾燥した粉末で売られていることが多く、保存も簡単なので、自宅の料理に取り入れやすいスパイスです。
ターメリックは、料理だけでなく健康の面でも非常に魅力的なスパイスです。日常の食事に少しずつ加えることで、その風味と健康効果を楽しんでみてはいかがでしょうか?